イライト及びバーミキュライトからのセシウムの脱離挙動

背景2011年に発生した福島第一原子力発電所事故によって、東日本の広い地域が放射性セシウムによって汚染された。居住地の汚染土壌の多くは除染のために剥ぎ取られ、処分に向けて保管されているが、依然として森林地域での空間線量は高い。将来行われる汚染土壌の処分における安全評価や森林地域周辺の居住者の長期の被ばく評価のためには、セシウムの土壌中での挙動の理解が必要である。セシウムは雲母系の鉱物に強く吸着されることが知られている。しかし、異なるイオ […]

DGTを用いた放射性Csの置換活性成分評価

背景 2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故で環境中に放出された放射性核種によって,東日本,特に,福島県の広範囲が汚染された.居住地域の大部分の除染は完了しているが,大部分の森林,山間部は手つかずの状態である.森林や河川環境中での放射性Csの分布の変化を予測するためには,Csの環境動態の理解が不可欠である.Csは雲母様鉱物に選択的に吸着することが知られているが,その移行性,生物学的利用能は,このうち,液相中の共存陽イオンと容易 […]

汚染土壌から放射性セシウムの長期脱離挙動

緒言 東日本大震災による地震と津波の引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故により, 多量の放射性物質が大気中に放出され, 広い範囲が汚染されたました. 特に, 30.1年と比較的半減期が長い放射性セシウムはイライトなどの粘土鉱物に取り込まれ, 交換速度が小さいことが知られています. 土壌中のセシウムの動態を知ることは汚染土壌の減量化や最終処分場の決定といった除染の課題の解決に不可欠であり, セシウムの土壌への吸着や, その脱離 […]

福島土壌中の放射性セシウムの化学形の分布

東電福島第一原発事故で放出された137Csは,その一部が東日本の広範囲,特に福島県の市街地,農耕地,山林を汚染し,原発の近隣住民に避難を強いると共に,多くの人々の生活に直接的,間接的な影響を与えています.原発事故後,比較的沸点の低い137Cs (678 ℃)は,CsI等の形の粒子等として大気中に放出されましたが,事故後2~3年で土壌が陸上での137Csの最大のシンクとなっていると考えられます.137Csはγ線 (662 keV) を放出 […]