鉱物,天然有機物への吸着・結合反応モデリング 環境中での,放射性核種や有害元素の挙動を理解するためには,理想的なラボレベルでの反応実験と分子スケールの構造情報から,それら元素の化学形の変化を説明する普遍的なモデルを構築し,それを実環境条件に外挿することが求められます.そうすることで,金属イオンの環境動態を”予測”でき,処分システムの安全評価における信頼性向上や効率的な環境修復手法の開発等に繋がります.特に,我々の研究室では,鉱物表面や腐植物質などの天然有機物への金属イオンの吸着・結 […]
深部地下水コロイドの比較研究 土壌,水環境中における元素の動態は,低分子量の配位子との錯生成だけではなく,有機,無機のコロイド(nm~μmサイズの粒子,巨大分子)の形成,あるいは,そのようなコロイドへの収着反応によっても影響を受けます, この研究では,流れ場を用いてコロイドを非侵襲的にサイズ分画可能な流動場文各法(flow-field flow fractionation, Fl-FFF)と質量分析(ICP-MS)をオンラインで接続することで,花崗岩系,および,堆積 […]
深部地下水有機物 腐植物質に代表される天然有機物は炭素骨格上に複数の活性な官能基(カルボキシル基やフェノール性水酸基など)を有しており,アクチノイド元素や重金属を結合させることで,それらの移行性や生物学的利用能に大きな影響を与えることが知らています.これまで,このような天然有機物に関する研究は,主に,土壌や河川などの表層環境から抽出・精製された有機物を用いて,行われてきました.本研究では,日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センターの-150 mの堆積岩 […]